川上未映子さんのヘヴン
ヘヴン読みました。
とらえ方は色々あれど、とても良い作品でした。
「イジメ」をテーマとしながら
<善悪>とは何か・<受け入れる>とは何かを
強烈な文書の羅列が問いかけてきます。
ヘヴンとは何なのか?
少女が言うところの絵なのか?
それとも少女が存在で少年に示す"向こう側"なのか?
全ては読んだ人のとらえ方なんでしょうネ。
この作品は斜視の少年と汚れた格好をしている少女の物語ですが
作品全体に登場人物が少なく、イジメているグループと少年の母親と
少年が最後の方に行く病院の先生ぐらいのもんです。
終始少年と少女のカケ合い的な作品になっています。
ただポイント・ポイントで出てくるこの少年のお母さんがイイんですよ。
ポジティブで大きくて優しくてとてもこの作品にはなくてはならないキャラになっています。
あんまり書くとこれから読もうと思ってる人に申し訳ないのでこの辺にしておきますが
川上未映子さんという作家さんなんですが34才でミュージシャンでもあります。
2008年に「乳と卵」で第138回芥川賞を受賞しています。
小説・音楽以外にも散文集・詩集などでも高い評価を得ています。
実は僕「乳と卵」をまだ読んだ事がないんです。
今度読んでみたいリストには入ってるんですが
リストが多すぎて中々順番がきません。
今回このヘヴンを読んで順番は大分前の方にきましたが(笑)
本が中々読まれない時代ですが本ってイイですよ。
パソコンの画面で読むのではなく1ページ・1ページ指でめくってみてはどうですか?
1冊・1冊手にとって読んだほうが内容を大事に出来ると思うナ・・・僕は。
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