震える牛
遅ればせながらようやく読みました。
"相場英雄"さんの「震える牛」です。
結構ギリギリのところまで書いてますヨネ。
たしかに見出しの"これは本当にフィクションなのか?"とあるように
本当ギリギリでノンフィクションに近い感じです。
平成版「砂の器」と仮題が帯に付けられてますが
確かにきわどいです。
2012年ミステリーベスト1位とうたっている通り物語は
いわゆる刑事物的な感じなんですが
刑事物に物語にしただけで、ほぼ経済小説の色合いが濃いと思います。
衰退していく地方都市、シャッター街の後には街そのものが廃墟
大手デベロッパーの資本主義という名の開発戦略
そして開発しつくしたら人口減少のこの国に見切りをつけ
大陸・中国への進出。
口に入れただけでピリッとくるケミカル薬品物質ばかりの安価な加工食品
今の未来の子供達の食の安全は?
などなどあんまり書くと読んでない人に申し訳ないので
この辺にしときますが
現在の日本の商業社会を新聞よりわかりやすく物語として綴っています。
イ〇ンさん、ユニ〇ロさん、吉〇屋さん、スポー〇オーソ〇ティーさんなど
モデルとなったであろう?店舗さんの実情も垣間見れます。
あくまで読んだ人が何々がモデルだなと思えばいい事で
上記はあくまで僕の想像です。
とにかく結構ギリギリまで書いています。
タイトルに触れると答えに近づくので書きたいが書きません。
僕も近い仕事をしているので色々な思いが込み上げてきます。
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