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共喰い

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深層心理というか内情感覚というか

案外"ド・ストレート"な純文学ですかね。

まぁ芥川賞なんであたりまえといえば当たり前なんですが

石原都知事への閣下発言や工業高校出身の作家さん

執筆以外にアルバイトも含め職業についた事がないなど

何かとテレビや週刊誌等で人物像が取り上げられたりもしてましたが

僕が思うに純文学を書く作家さんは

一般の人が思う普通じゃない方が作家さんとして普通じゃないかと思います。

知識や技術、専門話題とかで物語を飾りつけたり武装したりするわけじゃなく

"心"にせまっていく事に視点を置くのが純文学だとすれば

ストーリーテーラーというんじゃなく

どちらかといえば日記を構成していく感じでしょうか

ノンフィクションであって書き手側にすればフィクションかもしれません。

 

何にせよ読んだ感想はただ純文学"ド・ストレート"です。

この手の作品が好きな方には普通に純文学作品です。

他の作品も読みたいか?と問われれば読むかもしれないし

忘れてしまって読まないかもしれません。

でもある時メンタル的な心境で純文学でも読みたいなど思いついたら

"アッ"田中慎弥さんでも読んでみようかなと

一緒に収録されている「第三紀層の魚」も合わせいい本ですヨ。

人物の話題性に関係なく純文学が好きな方は

一度ご覧になってみてはいかがでしょう。

 

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